会社のロゴ作成にはクラウドソーシングが有用

会社や事業を立ち上げる際、キャッチーなロゴがあるとそれだけで消費者の購買意欲に訴えることができます。しかし、ロゴ作成はデザインを専門的に学んだ人でないと難しく、自分で作ろうとすると魅力的なものはできません。プロに依頼するのが確実ですが、身近に依頼できるデザイナーがいない場合はどうしたらいいのでしょうか?

「会社のロゴをデザインするときに重要な印刷シーンの考慮」

ロゴ作成に有用なクラウドソーシングとは何か

信頼できるデザイナーとの繋がりがない場合や、近場でデザイン事務所を探しても予算オーバーをしてしまう場合は、クラウドソーシングサービスの利用を検討すると良いでしょう。

クラウドソーシングとは、インターネットを利用して、不特定多数の人(=クラウド)に案件を依頼する(=ソーシング)という意味です。

近年クラウドソーシングを専門に扱うwebサービスが増えてきて、フリーランスデザイナーをはじめ、多くの個人がそういったサイトに登録するようになりました。クラウドソーシングで扱われるジャンルは、デザインだけではありません。

webページ作成、アプリ制作、記事執筆など、様々な分野を得意とする個人が登録しています。会社のロゴ作成を依頼するためにクラウドソーシングサービスに登録し、それでたまったポイントを使って別の人にwebページを作ってもらう、といった使い方もできます。

会社のロゴ作成にクラウドソーシングを利用して大丈夫なのか

インターネットで顔の見えない相手に対して依頼をするのは、不安だと感じる方もいるかもしれません。また、低クオリティのロゴが納品されたらどうしようという懸念もあるでしょう。しかし、クラウドソーシングサービスは高機能化しているので、依頼者側の不安に対してもしっかりサポートされています。

クラウドソーシングサービスに登録しているのはフリーランスなどの個人が多く、事実上素人でも登録できるサービスもあるのは事実です。しかし、経歴やポートフォリオ等の記入欄が充実しているので、それを見ればある程度はそのユーザーの実力がわかります。

もしも虚偽が疑われる場合は、運営に通報すれば対処してもらえます。また、登録しているユーザーの口コミを見ることができるのも安心です。デザイナー事務所が公式ホームページに「満足のいくロゴを作ってもらいました!20代男性Aさん」などと書いていても、それが本当である保証はありません。

また、個人ブログや検索サイトに良い口コミが書いてあっても、アカウントを複数作って自作自演している可能性も否定できません。しかし、クラウドソーシングでは一般的に同一人物の複数アカウント所持を認めていない場合がほとんどです。

もし違反があった場合、利用永久停止等の厳しい措置が取られるサービスもあります。その点で、クラウドソーシングサービスに書かれている口コミは信頼できます。

クラウドソーシングを利用するメリットとは

クラウドソーシングを利用するメリットは他にもあります。それは、様々なユーザーが登録しているので、自分に合った相手と取引ができることです。例えば「予算がないので簡単なロゴでいい」と思っている場合を考えます。

クラウドソーシングなら、デザイン系の学生や見習いのデザイナーなど、今は自信がないけれど経験を積みたいので相場より安価で請け負う、という人に出会えます。そういう相手に依頼すれば、お互いにメリットがあります。

また、「予算はいくらかかってもいいので超一流のデザイナーにお願いしたい」という人もいるかもしれません。以前はそういったデザイナーとweb上でやり取りするのは難しかったのですが、最近ではクラウドソーシングサービスが活発化し、身近では簡単に見つけられないような実力の持ち主も登録するようになりました。

他にも、オリジナリティのある作風のデザイナーや、デザイナー兼イラストレーターなど、様々な個性的な能力を持つユーザーが検索機能で簡単に見つけられます。ニッチなニーズにも細かく応えられるのが、クラウドソーシングの魅力です。

クラウドソーシングで会社のロゴ作成をする3種類の方法

クラウドソーシングで会社のロゴ作成を依頼する場合、方法は主に3つあります。1つ目は、不特定多数に対して依頼概要を公開して募集し、応募してきたユーザーの中から自分が選んだ相手と取引する方法です。最初に予算などの条件を提示するので、見積もりや相談を省略できます。

また、応募するユーザーはすぐに仕事ができる人ばかりなので、最短1日で発注を開始できます。2つ目は、クラウドソーシングサービスの検索機能を利用し、その中から誰に依頼するかを決めてダイレクトメッセージを送る方法です。

この方法だと、目的に見合ったデザイナーをピンポイントで選ぶことができます。ただし、そのデザイナーが多忙な場合は発注までに数日〜数週間待つ必要があります。3つ目は、コンペ形式で募集する方法です。デザインに詳しくなくて発注方法が分からなくても、幅広い提案の中から好みに合うものを選べます。

ユーザーとのやり取りも少なくて済むので、顔の見えない取引が不安な方におすすめです。一方、コンペに落ちた人にも多少の報酬を支払わなければならない場合があったり、提案されたロゴの中に好みのものがなくても1つ選ばなければいけないという点で、デメリットがあります。

クラウドソーシングで依頼できる相手がいない場合の対処法

クラウドソーシングサイトに依頼を公開して募集しているのに誰も応募してくれない、あるいはお願いしたいデザイナーに断られてしまうという場合は、依頼内容が分かりにくかったり、予算が低すぎたりしないかチェックする必要があります。

業界についてある程度理解していないと見直すのも難しいのですが、依頼ジャンルによって必要事項がリスト化されたテンプレートが準備されていたり、平均的な予算を調べたりすることができるクラウドソーシングサービスも増えています。

webサービスならではの便利な機能を活用することで、デザインについて全くの素人でも適切な依頼ができるでしょう。

クラウドソーシングでロゴ作成を依頼する際の注意点

クラウドソーシングサービスは、お金の発生するやり取りなので厳しい利用規約があります。熟読して理解しないと、利用停止措置等を取られる場合があるので注意が必要です。ここでは、クラウドソーシングで特によく発生するトラブルについて説明します。

まず、依頼する相手との認識のすれ違いによって発生するトラブルです。例えばロゴ作成依頼の場合だと、納品されたロゴをどの程度なら加工してもいいのか、グッズ化して売ってもいいのかなど、権利関係で揉める場合があります。

その辺りを、発注前にお互い確認して認識を一致させる必要があります。また、クラウドソーシングサービスは利用者から手数料を取ることでサービスを継続していますが、その際の手数料はどちらが負担するのかという問題もあります。

ここで注意すべきなのは、手数料を支払いたくないからと相手にメールアドレス等を教え、直接やりとりして発注するのは禁止であるということです。そのようなユーザーが増えると、クラウドソーシングを提供する会社の損失になってしまうので、厳重な対処がされます。

「会社のロゴにオリジナルキャラクターを使うメリットとは」

クラウドソーシングで会社に最適なロゴ作成ができる

知り合いのデザイナーや、会社のある地域周辺のデザイナーにお願いしようとすると、選択肢がどうしても限られてしまいます。しかし、幅広い層のユーザーが登録しているクラウドソーシングサービスを利用すれば、よりリーズナブルな価格で、目的に見合ったロゴが作成できる可能性が高くなります。

クラウドソーシングを提供する企業は様々ですが、いずれも登録は簡単なので、まずはサイトを見て使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

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